2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ピアノを弾く妻イーダのいる室内 扉の向こうで妻イーダと思われる女性が ピアノを弾いている。 テーブルの上には灰皿が置かれているが、 その近くにはイスがない。 イスを画面の手前に置き、 そこに座ってイーダを眺めていそう。 イーダについては、 肩が下…
静物 テーブルの上にペン立て、鉛筆削り、重し のような物が置いてあるように見える。 しかし、はっきりはしない。 どうやら、個々の物に関して、 あれは何か、これは何かを考えても仕方がなさそう。 色使いから、 使い古されて静かにたたずんでいる物が 多…
墓に運ばれるキリスト なぜこの場面が切り取られたのだろうか? キリストの頭部を抱えている赤い服を着た男は 急いで地下の墓にキリストを運ぼうとしているよう。 男の表情は切迫しているように見える。 男は“地上はけがれている。一刻も早く地下に連れてい…
波 荒々しい波が下部に描かれている。 上部には多くの雲が描かれており、 雲の下部は少し赤味がかっている。 朝焼けなのか、夕焼けなのか。 不気味な印象を抱かせる。 変化の予兆を感じさせる。 波からは立ちはだかる壁、 泡からは色々なものがごちゃ混ぜに…
海辺に立つブルターニュの少女たち 暖かそうな服装をしているが、 目を下に移すと足は裸足。 手のゴツゴツさや少女たちの厳しい目つきにも目が行く。 厳しい生活が推測される。 一方で、右下に描かれている雑草からは 少女たちがたくましく生きていることも…
雪のアルジャントゥイユ 踏みしめた雪の跡から、多くの人が行きかったことがうかがえる。 厳しい自然の中、たくましく生きていることがうかがえる。 人が二人屋外に出ている。天候が回復したのだろうか。 手前の人は中年男性のようで、動いている感じがしな…
忘れえぬ女 渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで2019年1月27日まで開催されている 展覧会で見ることができる作品を取り上げます。 イワン・クラムスコイはロシアの画家だそうです。 美しい女性が中央に描かれています。 侮蔑したような目線に、≪忘れえぬ女≫と…
叫び ムンク展が東京都美術館で2019年1月20日まで開催されているので、 ≪叫び≫を取り上げることにします。 叫んでいる姿ではなく、 叫び声をきいて、耳をふさいでいる姿が中央に描かれている。 彼は何に対して恐怖を感じているのだろうか。 描かれていない彼…
イル=ド=フランス きれいな女性4人がたわむれている。 いかにも楽しそう。 「そんな所に突っ立っていないで、こっちに来たら」と誘っていそう。 そんな楽しいことには絶対に裏がある。罠だと思ってしまう。 奥の橋が境界になっていて、 彼女らに「あっちに…
ポントワーズの橋と堰 葉の茂った木々、小高い丘、ぽかぽか陽気そうな日の光、 奥にまばらにある家が、のどかさ、ほんわかさを感じさせる。 輪郭のはっきりしない、ぼんやりした描き方が、 のどかさやほんやわさを増幅させる。 見ていて心が落ち着く感じがす…
大きな赤い部屋 最初はそれなりに有名な人が良いなと思い アンリ・マティスにしました。 赤い部屋の上部には2枚の絵画、 下部には2匹の動物、 中央には花瓶の乗ったテーブルがあります。 部屋の赤い色からは情熱を感じますが、 人はいません。 動物はテンシ…
私は臨床心理士として働いています。 仕事上、他者の気持ちをより理解する必要があります。 それには、自分の気持ちをきちんと把握する必要があります。 その練習のため、絵画をみて、私がどう感じたのかを 書いていこうと思っています。 色々な絵画をみて、…