011.ヴィルヘルム・ハンマースホイ ≪ピアノを弾く妻イーダのいる室内≫ 1910年 国立西洋美術館
扉の向こうで妻イーダと思われる女性が
ピアノを弾いている。
テーブルの上には灰皿が置かれているが、
その近くにはイスがない。
イスを画面の手前に置き、
そこに座ってイーダを眺めていそう。
イーダについては、
肩が下がった感じや室内の薄暗い感じから、
激しい曲ではなく、落ち着いた曲を弾いていそう。
静かに落ち着いたひととき、
ほっとする瞬間が描かれている印象を受ける。
貧乏暇なしではないが、
こういう時間を持てることから、
生活の余裕がうかがえる。
きらびやかではないが上品な印象も受けた。