絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

011.ヴィルヘルム・ハンマースホイ ≪ピアノを弾く妻イーダのいる室内≫ 1910年 国立西洋美術館

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ピアノを弾く妻イーダのいる室内

扉の向こうで妻イーダと思われる女性が

ピアノを弾いている。

 

テーブルの上には灰皿が置かれているが、

その近くにはイスがない。

 

イスを画面の手前に置き、

そこに座ってイーダを眺めていそう。

 

イーダについては、

肩が下がった感じや室内の薄暗い感じから、

激しい曲ではなく、落ち着いた曲を弾いていそう。

 

静かに落ち着いたひととき、

ほっとする瞬間が描かれている印象を受ける。

 

貧乏暇なしではないが、

こういう時間を持てることから、

生活の余裕がうかがえる。

きらびやかではないが上品な印象も受けた。