010.ジョルジュ・ブラック ≪静物≫ 1910-11年 国立西洋美術館
テーブルの上にペン立て、鉛筆削り、重し
のような物が置いてあるように見える。
しかし、はっきりはしない。
どうやら、個々の物に関して、
あれは何か、これは何かを考えても仕方がなさそう。
色使いから、
使い古されて静かにたたずんでいる物が
多く置かれているイメージが喚起される。
原形から変化し、原形をとどめなくなったことを
何だから分からない形で表現していそう。
手あかがついている感じ、
愛着を持って長年使われてきた感じが伝わってくる。
そう感じてみると、温かみまで伝わってきた。