2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
国会議事堂の火事 1834年10月16日 対岸の火事が幻想的に描かれている。 おどろおどろしい雰囲気は感じない。 燃えている物や炎といった火事に関するものが 直接的には描かれておらず、 距離をとってぼんやり描かれているからだろう。 本作品の観客は対岸から…
Part of G 月に照らされた、ある街が描かれている。 星の王子様の挿絵のようだ。 非常に安定感を覚える。 こじんまりで、そこだけで完結している感じがする。 建物が色とりどりで、 明るいイメージを抱かせるからだろう。 建物がいろんな方向に建っており、 …
道 人が行き交い、地面が踏みしめられ、整備され 道ができる。 そのようにしてできる道が、登り坂になっている。 本作からは、 ポジティブなメッセージをたくさん受け取れる。 どんどん道が整備され、 どんどん生活がしやすくなり、 どんどん社会が豊かにな…
ドーヴィル競馬場、レース開始 タイトルには“レース開始”と書かれているが、 観客はまばらで、 熱心に声援を送っている人はいなそう。 このレースに人生をかけている といった緊張感は伝わってこない。 ピクニックに来たような感じで、 牧歌的な感じも受ける…
ドーヴィル、波止場 2019年4月27日(土)~6月30日(日)まで東京・Bunkamura ザ・ミュージアムで 2019年8月7日(水)~10月20日(日)まで静岡市美術館で 2019年11月2日(土)~2020年1月26日(月)まで広島県立美術館で 開催される“印象派への旅 海運王の夢 バレル・コ…
Y市の橋 暗さを感じさせる絵だ。 川が橋の奥でどうなっているか分からない。 先の見通せなさを感じる。 工場の煙突に煙がなく、活気も感じない。 橋を渡って右から左に行っても、 反対に左から右に行っても、 先に明るさを感じない。 人も黒い。 行き詰まり…
ピアノに寄る少女たち ピアノを弾いている少女と その少女の隣でピアノに片肘を置いている少女が 中心に描かれている。 和やかな空気が漂っていることがうかがえる。 その空気を描けることに感銘を受ける。 暖色中心の配色で、少女たちや部屋に暖かさを感じ…
静物 テーブルの上に細長い水差しやビンが描かれている。 どれも細長くて貧弱に見える。 そう見ると、テーブルの脚も貧弱で、 貧弱な土台の上に貧弱なものがのっている構図 であることが分かる。 いつ崩れてもおかしくない、危うさを感じる。 色に目を向けて…
ガス灯と広告 まさに思春期心性を表した絵であろう。 社会全体が自分を屈服させようとする敵に見え、 とがってしか生きることができない時期の心のあり様を 見事に表現している。 購買意欲を高める、本来なら甘く誘ってくる広告の文字が 自分を社会に溶け込…
空間概念 赤いものをカッターで切ったら 下の黒地が見えた、ということだろうか。 タイトルは≪空間概念≫とある。 確かに、奥行きを感じ、3次元で本作を見ている。 しばらく眺めていると、 なぜ4本にしたのか気になってくる。 左から順に切っていき、 1番…
光の帝国Ⅱ 日中に陽の当たらない場所に集う人々が 世界の重要事項を秘密裏に決めていく。 そんな不気味さを一瞬で伝えることのできる作品だ。 青空に雲がいくつか浮かんでいる。 のどかな上部と不穏な下部のコントラストは見事だ。 一般人が下部に対してアプ…