絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

003.マリー・ローランサン ≪イル=ド=フランス≫ 1940年

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イル=ド=フランス

きれいな女性4人がたわむれている。

いかにも楽しそう。

「そんな所に突っ立っていないで、こっちに来たら」と誘っていそう。

 

そんな楽しいことには絶対に裏がある。罠だと思ってしまう。

奥の橋が境界になっていて、

彼女らに「あっちに行きましょう」と導かれて橋の先に行ったら、

簡単には戻って来られなそう。

 

日常にもそういうことは多々ある。

息抜きに、ちょっと10分ゲームしよう、ネットサーフィンしようが

気が付いたら1時間経っている、なんてざらだ。

 

甘い囁きを具現化したものに私には見えた。