006.クロード・モネ ≪雪のアルジャントゥイユ≫ 1875年
踏みしめた雪の跡から、多くの人が行きかったことがうかがえる。
厳しい自然の中、たくましく生きていることがうかがえる。
人が二人屋外に出ている。天候が回復したのだろうか。
手前の人は中年男性のようで、動いている感じがしない。
何かをのんびり待っているよう。
そわそわしている感じがしない。
中年男性が雪の日に何をのんびり待つのだろう?
仕事が休みになり、飲み友達がやって来るのを待っているのだろうか。
こう考えてみると、中年男性がのんびり待つ機会はあまりない。
毎日あくせく働いている。
雪の日でも、雪道を踏みしめて職場に向かっている。
徐行運転している電車にぎゅうぎゅう詰めにされながら通勤している。
雪の日ぐらい、のんびりしてみるか、という気にさせてくれる作品だった。