2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
セレベスの象 タイトルには“象”とあるが、 中央に描かれているのは、 何かの大きな装置のようである。 確かにその装置は象のようであり、 装置から出ている管は 象の鼻にも尻尾にも見える。 私には尻尾に見え、 象の後ろ姿が大きく描かれているように感じる…
舞台の踊り子 右に、踊っているバレリーナが描かれている。 腕の微妙な形や衣装から、優美さが伝わってくる。 しかし、私は舞台のそでが気になる。 黒い服を着た人は舞台監督だろうか、 踊っているバレリーナのコーチだろうか。 そでには、他のバレリーナが…
赤、青、黄のコンポジション これが絵なの? と子どもの頃にとても不思議に感じたことを思い出す。 これを絵として発表した モンドリアンの度胸に圧倒される。 これが絵なの?と何度も何度も質問されたことであろう。 これを評価した人にも感嘆を覚える。 確…
洗濯物のある家 奥行きがない。 遠近法を使わず、 真横から見ている絵となっている。 子どもが描いた絵のようだが、 敢えてそうしているのだろう。 おんぼろの家の前に たくさんの洗濯物が干されている。 空と家の壁の灰色さも加わって、 貧しい生活を送って…
晩鐘 “今日も一日、無事に作業ができました。 神様、ありがとうございました” と祈りを捧げていそう。 この時間に仕事を終えて帰途につけるという 日々をきちんと過ごしていることへの 尊さが描かれている。 地に足がついた生活を送っていることへの 貴重さ…
ヴィル・ダヴレー 単なる森の小道を、 ここまで芸術作品として仕上げることができるのか というのが、最初の感想だ。 下手な人が描いたら、 何の変哲のない作品になってしまうだろう。 木々のおい茂り具合、 朝焼けか夕焼けのふんわりした光の加減と空気感、…
夜のカフェ・テラス 第一印象では、 ゴッホはこんな温かみのある作品を描けるんだな、 と思った。 ゴッホといえば、 もっとおどろおどろしい 対象物に迫り過ぎた 作品を見ていると息苦しさを感じることがあるものを 描く人と思っていたので、 とても意外に感…