絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

043.東山魁夷 ≪道≫ 1950年 MOMAT(東京国立近代美術館)

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人が行き交い、地面が踏みしめられ、整備され

道ができる。

そのようにしてできる道が、登り坂になっている。

 

本作からは、

ポジティブなメッセージをたくさん受け取れる。

 

どんどん道が整備され、

どんどん生活がしやすくなり、

どんどん社会が豊かになっていく。

 

人がお互いに協力し合ったら、

良い結果が必ずついてくる。

 

道は開ける。

 

停滞が続く今日の日本において、

こんなメッセージを受け取れる機会は、そう多くはないだろう。

 

明るい気持ちにさせてくれる良作だ。