絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

042.ラウル・デュフィ ≪ドーヴィル競馬場、レース開始≫ 1929年 フォッグ美術館、ボストン、アメリカ

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ドーヴィル競馬場、レース開始

タイトルには“レース開始”と書かれているが、

観客はまばらで、

熱心に声援を送っている人はいなそう。

このレースに人生をかけている

といった緊張感は伝わってこない。

 

ピクニックに来たような感じで、

牧歌的な感じも受ける。

 

人・馬・競馬場のいずれも描き込んでいる感じはせず、

軽やかに描いている印象を受ける。

 

画家が本作を描くことを気軽に楽しんでいそうなことが伝わってきて

本作を見ている人も気軽に楽しめる。

 

親しみやすい作品に思われた。