絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

047.ジャン=バティスト=カミーユ・コロー ≪ヴィル・ダヴレー≫ 1835~40年 石橋財団ブリヂストン美術館、東京

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ヴィル・ダヴレー

単なる森の小道を、

ここまで芸術作品として仕上げることができるのか

というのが、最初の感想だ。

 

下手な人が描いたら、

何の変哲のない作品になってしまうだろう。

 

木々のおい茂り具合、

朝焼けか夕焼けのふんわりした光の加減と空気感、

見上げるアングル。

これらが奇跡的に調和しているのだろう。

 

木々の葉の色から生命感を抱くことができる。

道やそのまわりは雑然としておらず、

手入れされていることがうかがえる。

 

フレッシュさをとても感じることができ、

心をリフレッシュさせてくれる作品だ。