絵画感想文 〜臨床心理士がアート作品と対話しながら鑑賞し、作品の意味について考え、感受性を磨く訓練をしてみました〜

知識はなく、解説はできません。思い浮かんだことを、自由に書いていこうと思います。作品との対話による美術鑑賞や、ハウゼンとヤノワインのVisual Thinking Strategy(VTS)をやってみた、という感じです。

022.横山操 ≪塔≫ 1957年 MOMAT(東京国立近代美術館)

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日本人画家による作品は、大好きな作品から。

 

火事に遭い、木が炭になってしまった塔。ボロボロになっている。

それでも立ち続けている。

 

その根性、圧倒的な存在感に、ものすごく魅せられる。

パワーを感じる。

 

小さいことにクヨクヨするな。

立ち向かい続けろ。

まだやれる。

諦めるのは、まだ早い。

ポジティブなメッセージをたくさん受け取れる。

 

なぜこの塔は立ち続けることができるのだろうか?

それは土台がしっかりしているからだろう。

加えて、軸がしっかりしているからだろう。

 

基礎と中心の大切さ。

その2つが固まっていれば、大抵のことは乗り越えられること。

とても大事なメッセージを発し続けている

世界に誇るべき絵画だ。