019.グスタフ・クリムト ≪エミリー・フレーゲの肖像≫ 1902年 ウィーン・ミュージアム
2019年4月24日(水)~8月5日(月)まで国立新美術館で
2019年8月27日(火)~12月8日(月)まで国立国際美術館(大阪)で
開催される“ウイーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道”展で
見ることができる作品を取り上げます。
くじゃくのような衣装を身に着けた女性が
軽く腰掛けて、すくっと立っている。
目は少し軽蔑しているように見える。
誰に対して軽蔑しているのだろうか?
くじゃくからの連想で、
見た目に惹かれて声をかけてきた男性に対して、
ちゃんと内面・性格を見なさい
と静かに諭していそう。
すくっとした立ち姿から、
見た目だけを追っかけている男性に頼ってはダメよ、
自立しなさい
と女性にも警告を発している印象を受ける。
背景とのなじみ具合から、
かといって社会と対立するのではなく、
社会に溶け込みながら、
自分の立ち位置をしなやかに見つけていく重要性を
伝えていそう。
女性の生き方のメッセージを発している作品に見えた。