012.フィンセント・ファン・ゴッホ ≪ばら≫ 1889年 国立西洋美術館
野に咲くバラ。
花に惹かれて近づくと、
トゲが刺さるだろう。
たくましさを感じる。
周りの草花とのバランスが取れており、
目立ち過ぎて浮いていることはなく、
個性が無さ過ぎて埋もれていることもない。
忙しい日常生活を送っていると、
このバラの存在を見落としてしまいそうだが、
どういう心境の時に、このバラに心惹かれるだろうか?
自己主張し過ぎて周囲から浮いている時や
自分の個性の無さを嘆いている時に
このバラに惹かれる日本人は多そうだ。
いかにも日本人が目指すべき生き方のような気がする。